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TS好きで君の名は。の外伝を読んでない奴は人生の8億割を損してる

映画「君の名は。」はTSFじゃありません!!!残念!!!!

(これは観念的な話で、ジャンル分けしろって言われたらTSFでいいと思います。念のため。)

 

 「公式ビジュアルガイド」を読んで確信しました。この映画は「いつか出会う運命の男女」を描くために作られた作品で、女の子の身体に入れられた男の子のバタバタを楽しむ作品じゃないんだよ!わかったか!

 

 映画は、ね……

 

 スニーカー文庫から出版されている外伝、「君の名は。Another Side:Earthbound」に、この映画から意図的に切り離された全てがあります。

 映画からは「TSF要素は主題じゃない」から切り離されたんです。

 そこから、脚本協力の加納新太さんが最初期案で映画に入れてあったTSFコメディを拾い上げてくれたのがこの外伝に全て詰め込まれているんです。細かいことは公式ビジュアルガイドの本人へのインタビューに譲るとして(ぜひこれも読んで欲しい)、TS要素が物足りなくて涙を呑んだ人にほど、届けなければいけない一冊だと思います。

 

 

TSF主食人間の「君の名は。」レビュー(ネタバレ無し)

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絶賛公開中の新海誠監督の新作「君の名は。

一見ただの青春映画に見えますが、事前情報から「男女の意識が入れ替わる」要素があることがわかっていました。(っていか原作あるしね。)

じゃあTSF大好き人間としては見に行くしかないじゃん!! というわけで以下レビューです。

(こんなタイトルでこのレビューを見に来る人は知っていると思いますが、"TSF"とは"Trans Sexual Fiction"の略で、異性への変身、入れ替わりの要素がメインとなる物語のことです。実は諸説あります。)

 ※ちなみに私はTSFの中でも「入れ替わり」には強烈なアレルギーがあるので、あまり気が乗らないけど義務感で見に行きました。見てて入れ替わられた女の子かわいそうになるじゃん……

 

【1・準備編】

  やってきたのは池袋シネマ・ロサ。普段滅多に人が並んでないくせに、「君の名は。」の上映館になるやいなや、毎日行列ができています。ここ、ネットでチケット予約できないから仕方ないね。

 なんで準備編なんて書いたのかというと、今日並んだ50分待ちの行列のほぼ全員がカップルか部活帰りの中高生だったからです。結局オタクは目の前の挙動不審スマホ漫画読みぽっちゃりと私だけでした。これだけははっきりと真実を伝えたかった。パンピーからの期待度が伺えますね……

 隣がゲーセンで、ディシディアファイナルファンタジーのポスターに書いてあるティーダを眺めて精神を落ち着けていましたがこいつもチャラ男の仲間なのに気がついてさらに顔が引きつりました

【2・レビュー編】 

 これサマーウォーズじゃん!

 これは「入れ替わり」ジャンルの革命だ!

 以下はもうTSF好きな人に向けてのみ書きます。

 

 皆さんは「男女入れ替わり」と聞いて何を想像するでしょうか?

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 当たり前ですが「神社の階段」ですね。神社の階段から一緒に転げ落ちた男女の精神が入れ替わるフォーマット、初出は「転校生」(の原作の「おれがあいつであいつがおれで」)ですが、様々にパロディされているのでどこかで見たことがあると思います。

 このフォーマットのおかげで、少なくとも「一緒にいた男女が何かしらの強い衝撃で入れ替わる」というお約束が共有されたんですね。

 

 ところが!この映画はまずそこからぶち破ってきました。

 本作の入れ替わり当事者は「東京に憧れる、飛騨の山奥にある小さな村の神社の跡継ぎ娘・三葉」と「父子家庭ながら東京のそれなりに恵まれた環境で育っている高校生の少年・瀧」なんですね。つまり、東京と飛騨の山奥の遠距離恋愛ならぬ「遠距離入れ替わり」です。

 実際に入れ替わるシーンも、「やけにリアルな他人になる夢を見てたと思ったら現実だったことに気づく」という形で、お約束から外れています。(自分のおっぱいを揉んで「ある!」と叫ぶとか、そっちのお約束は全部あるんで、そういうところは安心してください。)

 そして、最もユニークな点は「入れ替わりが一時的」なことです。具体的には、「週に数日ランダムに、目が覚めてから寝るまで精神が入れ替わる」ので、当事者視点では自分の記憶が丸一日抜け落ちているんですね。その間に本来の自分ではしないような恥ずかしいこと(女の子が寝癖ボサボサのまま学校に行かれたり、大股開きで椅子に座られたり)をされたのを、次の日指摘されて顔真っ赤……みたいな面白いシチュエーションが見られます。

 作中、入れ替わり生活に慣れてきた彼らは、変わった文通の方法を見つけます。「入れ替わり相手」のスマホやノート、果ては腕や手にメモを残しておくことです。このやり取りがまたね……いいんだよ……瀧くん in 三葉ちゃんがね……瀧くんの先輩の女性をデートに誘ってね……自分が行きたかったのに、なんてね……そんでもってね……もう一人の自分に会いに行こう!とかどんだけロマンチックなのさ……(ネタバレ配慮と語彙不足)

 

 まとめると、

・週に数日ランダムに

・目が覚めてから寝るまで精神が入れ替わる

・入れ替わってる間のことを交換日記のようにお互いのスマホに残しておく

 

 これらの特殊な入れ替わりが本作最大の特徴になっています。

 ハッキリ言って、目から鱗でした。入れ替わり長期戦では「思春期ビターチェンジ」が名作ならば、「君の名は。」は入れ替わり短期戦の傑作です。一日単位の人生交換が物語をここまで面白くするとは思っていませんでした。私の入れ替わりアレルギーが治りませんでしたが、この映画が低アレルゲンだったことは確かです。素直に面白かった!

 物語の内容にはなるべく触れずに語りましたが、この物語はTSFだけで完結しない壮大な話に発展するので、これ以上踏み込むとただのネタバレなので!自分の中でも後半の展開がよくわかってないので!とにかくTSF好きな人はぜひ観に行って欲しい!新しい境地が見えるから!ちゃんと入れ替わるたびにおっぱいは揉まれるから!

【追記】あ、一番大事なところだけど、入れ替わってもちゃんと声優はそのままだからな!入れ替わり系随一のガッカリ地雷ポイントだけどそこは大丈夫!今まで私達が舐めた辛酸は無駄になってないから!

 

 需要ありそうなら、2回目、3回目観に行ったあとにネタバレレビューを書くことにします……考察したい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以下本音

 瀧くんかわいい!三葉 in 瀧くんもかわいい!瀧くん in 三葉もかわいい!

 つまり瀧くんがかわいい!弱いくせに喧嘩っ早いって設定の瀧くんかわいい!

 これは入れ替わりTSFにとって革命ですよ……入れ替わった男側のほうが可愛いんだから!こういうのだったらいくらでも見るんだけど、どう?出そう?